《93歳の指揮者》
京都生まれで京都育ちの井手章夫(いで・ふみお)さん。2020(令和2)年1月1日で93歳になられます。
この度、年明け早々の1月9日(木)夜7時に、井手章夫さん指揮、大阪交響楽団によるベートーヴェンの演奏会が京都コンサートホール(小ホール)で開かれることになりました。
実は、井手さんと私は遠縁(妻の義理の伯父)にあたります。したがって、これまでも冠婚葬祭で挨拶ぐらいは交わしてきましたが、恥ずかしながら「高校の化学の教師だった」こと以外、何も知らずにおりました。
ところが昨年、妻の父の通夜の席で雑談を交わす機会を得、そこで初めて井手さんが長年にわたり音楽活動に従事して来られたことを知ったのです。終戦直後に楽器や生徒を集めて自らベートーヴェンを指揮したという話に、私は畏れ多くも往年の名指揮者、朝比奈隆氏の姿と重ねてしまいました。「ベートーヴェンのシンフォニーでは何番が好きですか」との私の問いかけに、間髪を入れず「2番やなぁ」との答え。そのことを私の音楽仲間に話すと、皆「渋いなぁ」と乗り気になって下さり、ついに「指揮者活動70周年記念」のコンサートを開催するに至ったというわけです。
前半は井手さんと私のプチトークの後、私の語りでベートーヴェンの交響曲(2番以外の)すべてを“美味しいとこ取り”で演奏します。そして、後半は井手章夫さんの指揮により「交響曲第2番」が披露されます。
皆様、世界最高齢指揮者の歴史的瞬間をご覧あれ! チケットは只今、京都コンサートホール・チケットカウンターと、チケットぴあにて発売中☆
お問い合わせは米朝事務所(06-6365-8281)までお願いします。
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日本経済新聞ウェブサイトに掲載されました。
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🍀米團治🍀