《 桂弥太郎くん、デジタルコンテンツ班のリーダーに!》
新型コロナウイルス騒動で、3月から次々と落語会が中止もしくは延期となってしまいまた。楽しみにされていたお客様には、チケット払い戻しなど、お手を煩わせることになり、申し訳ございません。
「米朝まつり」も中止となりましたが、米朝のお墓参りは九所御霊天神社の高澤宮司に祝詞(のりと)を奏上して頂き、無事に斎行いたしました。
春のお彼岸の穏やかな日和のもと、姫路市の名古山霊苑の米朝墓の前で記念撮影☆ すると、どこからともなく「あくせくしなはんな。大東亜戦争の時と比べたら、ものがあるだけ有難いこっちゃ」という師匠の声が聞こえて来るではありませんか。いや、そんな気がしたのです。
「五年祭」の後に立ち寄った米朝の故郷である九所御霊天神社の境内でも穏やかな日差しが降り注ぎ、「よっしゃ、ゆったり構えよう」という気持ちになりました。
4月に入っても舞台公演が次々と中止・延期となり、噺家が意気消沈して行ったその時に、リーダーが現れたのです。桂弥太郎(かつら・やたろう)、38歳!
桂吉弥の一番弟子である弥太郎は、郡上八幡出身。噺家になる前、インターネット関連の会社で映像制作をしていたことから、パソコンにはメッチャ明るい! 「よろしければ、何かお手伝いしましょうか」という彼の言葉に飛び付いた私は、米朝事務所に「デジタルコンテンツ班」なる部署を設け、連日、動画配信の指導にあたってもらっています。噺家としてはまだまだ若手の弥太郎が、制作部長の吉川マネージャーに堂々と差配するさまは、文枝さんの創作落語『宿題』に出てくる山之内君を彷彿とさせます(^^;
アナログ体質の米朝事務所が、少しずつデジタル回路に目覚めて行っております。「米朝チャンネル」と「オンライン・ショップ」との連携を図るなど、今月は動画サイトの充実に向けて、さらに大きく動くことでしょう。
皆様、若きニューリーダーに乞う、ご期待!
米團治