株式会社米朝事務所

週刊よねだんじ

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《地球温暖化の原因は二酸化炭素?》

2019.10.15

台風19号は日本各地に大きな爪痕を残して行きました。被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い回復を祈るばかりです。


このところ、毎年、台風による甚大な被害が見受けられます。そして、その度に「地球温暖化による海水温の上昇が台風を大きくするのだ」と報道されます。それは確かにそうだと思います。

ところが、その次がちょっとねぇ。「地球温暖化の原因は二酸化炭素の排出が増えたためだ」という主張。私は識者の方が「化石燃料をどんどん使っているため、温室効果のある二酸化炭素が増えすぎて、地球温暖化をもたらしているのだ」とおっしゃる姿を見るたびに、疑問を持たずにはいられないのです。

そもそも二酸化炭素は地球上に生命が宿るための必須物質であったはず。原始の地球には酸素など無く、どろどろした溶岩が噴出する海と、窒素や二酸化炭素などの大気で覆われていました。いや、見てきたわけではないけれど……(^-^; そう教えられました。

そこに現れたのが原始生物のストロマトライト(シアノバクテリアの集合体)。太陽光を利用して二酸化炭素からエネルギー(糖分)を得て、酸素を排出したのです。そして、その酸素が海中の鉄イオンと化合して海底に酸化鉄の塊(鉄鉱石)を作り、大気中にも酸素が溢れ、オゾン層まで形成することになりました。オゾン層のお蔭で宇宙からの紫外線を浴びる心配もなくなり、今度は(原初は老廃物だった)酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す生物が現れ、やがて我々人間の誕生に至ったというわけです。

ことほどかように生命の育成に不可欠な二酸化炭素を諸悪の権化のように侮辱するなんて……二酸化炭素さんが可哀想! 炭酸ガスの温室効果のお蔭で、夜も急激に冷えることなく、我々人間は生きて来れたのですよ。

問題なのは森林伐採。そして、もっと注視しなければならないのが、フロンガスではないでしょうか?

クーラーの冷却触媒として重宝されているフロンガス。ところが、オゾン層を破壊してしまうのです。クロロフルオロカーボン(CFC)やハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)に含まれる塩素がオゾン層を破壊することが分かったので、塩素成分(クロロ基)を持たない代替フロン(HFCなど)に移行されつつあります。

でもね。どの種類であろうが、フロンガスの温室効果は二酸化炭素の数百倍~数万倍なんですって。これにはビックリ! ということは、フロンガスを無くしたら、地球温暖化問題は解決するのです(^^)v

日本の民間企業の技術はめざましく、すでにフロンを使わない、いわゆるノンフロンガスが開発されているのだとか。なんとそれはアンモニアや炭化水素や二酸化炭素などから作られるとのこと! こういう企業を応援して、旧態依然のフロンガス生産に課税することこそ、これからの環境省の進むべき方向性ではないかしらん。

それはさておき、皆様、これからは二酸化炭素を忌み嫌うことのないように願います。


人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すことで健康になるのです。深呼吸や太極拳、ヨガや欠伸も元気の源。排出された二酸化炭素は、植物が光合成で再び酸素に換えてくれる。世の中、すべて循環なのです☆


実は、落語も「氣」の循環。お客と演者の呼吸(いき)さえ合えば、噺が勝手に膨らみます。お客は思わず大笑い! 笑えば笑うほど、二酸化炭素が放出されて……そこに温室効果が生まれるのです。客席が温まると、さらに笑いがこだまして、幸せオーラに包まれます。冷えた寄席など誰が行く? 笑いを生むのも皆様の二酸化炭素の排出にかかっています。これからは、お互いの健康と幸せのため、どんどん寄席にお越しあれ(^o^)/

🍀米團治🍀

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