《「米朝まつり」開催へ!》
新型コロナウイルス感染拡大により公演が中止となっていた「米朝まつり」を8月に開催することに致しました。
「まだまだ新型コロナウイルスの感染状況が予断を許さない状況だから、開催は控えた方がよい」との声もございましたが、私は「こういう時期だからこそ、我が一門が〝御大〞をたてまつり、落語への思いを今まで以上にお客様に伝えるべきではなかろうか。それが噺家のつとめであり、舞台芸術全体の高揚にも繋がるはずだ」と考えるに至った次第です。もちろん、感染予防の対策は万全を期す所存でございます。何卒ご理解下さいますよう、お願い申し上げます。
五年前に他界した桂米朝は神社の家に生まれました。神道では人は死ぬと神になると申します。さしずめ、米朝は落語の神様と言えましょう。出演者一同、米朝への敬愛の精神を胸に高座をつとめますので、よろしくご参集下さいませ。
まず8月19〜21日の午後2時から弊社主催による朝日生命ホールでの一門会がございます。「米朝が愛した落語と色物」と題し、前半は落語、後半は色物でお楽しみいただきます。19日(水)は世界初のアミメーションとも言える錦影絵が、20日(木)は寄席の踊りと大喜利が、21日(金)は立体紙芝居と漫才、それと音楽演奏(米朝一門のうた)が飛び出します。
30日にはサンケイホールブリーゼにて四公演が上演されます。この日は米朝一門だけでなく、米朝にゆかりのある東西の名だたる噺家の方々にも出演して頂くことになりました。また、同時にリモート配信することが決まり、J:COMのグループ会社である株式会社エニーさんにご協力を賜ります。
そして、「米朝まつり」の期間中、上方落語協会や豊中市立文化芸術センターや姫路市文化センターの皆さんも米朝五年祭を応援して下さいます。誠に有難いかぎりです。
朝日生命ホールでの落語会のお問い合わせは米朝事務所(06−6365−8281)まで、サンケイホールブリーゼでの落語会のお問い合わせはブリーゼチケットセンター(06−6341−8888)までご連絡下さい。
各会場とも新型コロナウイルス感染防止対策に万全を期してお迎えいたします。
一人でも多くのお客様にご参加いただきますよう、伏してお願い申し上げます。
米團治